担当医師が採血検査によって得られる検査情報が診療のために必要と判断した場合に採血をお勧めしております。
採血の検査でわかること(主な検査と理由)
生化学検査
生化学検査は、おもに血液の液体成分中である糖・蛋白・脂質の量を測定して、栄養状態 指標となる蛋白・アルブミン量,血糖値,善玉や悪玉コレステロールを測定したり、肝臓・腎臓 膵臓機能の検査をして、正常かどうかを調べたりします。
血液学的検査
血液学的検査は、血液中の赤血球・白血球・血小板の数を測定したり、赤血球や白血球の 種類別の出現頻度を求めたりする検査のことで、貧血の状態や種類がわかったり、感染症が ないかなどがわかります。
薬物血中濃度と薬物副作用
抗てんかん薬や抗精神薬を服用している場合は、薬の血中濃度を測定して投薬量が有効 な濃度にあるか検査します。 この濃度を基に投薬量を減らしたり増やしたりします。 また お薬には肝機能障害、腎機能障害、白血球数減少などの重篤な副作用が起こること があり、その予防のために血液検査を実施します。
検査結果について
検査結果は、院内検査項目では通常30分程度で結果がでます。採血当日に結果を知り たい場合は医師又は看護師にお伝えください。検査機器にトラブル等が発生した場合は、 結果が後日なることがありますので、ご了承ください。
採血についての注意
採血は基本的には安全性の高い手技ですが、まれに採血した後に血が止まりにくかったり、 跡が青くなったりすることがあります。 採血後5分間程度、採血したところを(揉まずに)しっかり押さえて止血していただきますよう お願い致します。
* ワーファリン・プラビックスなど血液をさらさらにするお薬を服用されている患者さまは、採血検査を受ける前にお申し出ください。