検査項目 | 検査 時間 |
予約 | 検査に必要 な書類 |
検査の意義 | 注意事項や検査について |
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腹部エコー | 20分 | ○ | 超音波検査票 | 腹部エコー(腹部超音波検査)では、肝臓や胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓などのいわゆる上腹部臓器の形や大きさをみる検査です。(肺や消化管などの気体がある部分や、骨は超音波を通しにくいことから、このような部分は苦手となります。)血液中のコレステロールや中性脂肪の高いメタボリック症候群では、脂肪が肝臓に沈着している脂肪肝や胆石さらに肝硬変・腎結石などの診断に安全かつ有用な検査です。 | 食事の禁止(午前中の検査は朝食止め、午後の検査は昼食止め)飲食後は、胆のうが収縮したり、膵臓が胃の後ろにあるため見えなくなり観察しにくくなります。そのため正しい判定ができなくなるので、前日夜から飲食しないようにお願いします。腹部を十分に広く出すため、ズボンやスカートは腰の骨位まで下げます。検査台に仰向けに寝て、両手を頭の方にあげて、手枕をした姿勢をとります。 |
骨盤腔エコー | 20分 | ○ | 超音波検査票 | 膀胱、前立腺、子宮、卵巣などの下腹部臓器の検査です。 | 尿制限(約2時間以上の尿止め) 腹部を十分に広く出すため、ズボンやスカートは腰の骨位まで下げます。 検査台に仰向けに寝て、両手を頭の方にあげて、手枕をした姿勢をとります。 |
心臓エコー | 20分 | ○ | 心臓超音波検査 | 人体に無害な超音波を利用して、心臓の構造やそこを流れる血液の状況をテレビモニターに動く像として映し出し、臨床的に必要な様々な情報を得る検査です。特に心臓の大きさや筋肉の厚さ,動き方,心臓の弁の状態,血液の流れ方などを観察することができます。 | 特になし (心臓周辺を露出してゼリーを塗り検査します。) |
頸動脈エコー | 20分 | ○ | 特にない | メタボリックシンドローム患者では、動脈硬化で血管の壁が厚くなることからはじまります。IMTを計測することで、動脈硬化を早期に診断することが可能です。 頚動脈エコー検査では、動脈の内膜と中膜の厚み(IMT)や、血管内粥腫(プラーク)の存在と性状を調べます。IMTが肥厚していたり、プラークがあると、脳梗塞や心筋梗塞のリスクファクターが高くなるので、専門医に受診してください。 |
特になし (首周辺を露出してゼリーを塗り検査します。) |
表在エコー | 20分 | ○ | 超音波検査票 | 甲状腺や乳腺の臓器を検査します。大きさや腫瘍、炎症の評価ができます。 | 特になし (甲状腺検査では首周辺を露出してゼリーを塗り、乳腺検査では左右の乳房周辺を露出してゼリーを塗り検査します。) |
脳波 | 30分 | ○ | 脳波所見 | 脳はその活動にともなって常に微弱な電波を出し続けており、それは頭の表皮上におけるわずかな電位差(電流は電位の高いほうから低いほうへ流れる)となってあらわれます。 その電気的な変動を頭部に付けた電極でとらえ、増幅し、波形として記録するのが脳波検査です。 |
頭に電極の付いた帽子をかぶせて、頭皮にゼリーをつけるので、入院患者さんは、出来れば検査後に入浴できるように時間を考えてください。記録時間約30分間落ち着いて座って居られるような患者さんの状態の時に予約してください。安静にしていて、目を開いたとき、目を閉じたとき、光の刺激や深呼吸をしたときなどの脳波を記録します。 |
心電図 | 5分 | × | 指示箋(控) *新棟以外の入院・外来患者 |
心電図検査とは、心筋の心収縮の状態を測定する検査です。心筋の心収縮を電位変化から読み取ることで、心臓に異常がないか調べます。心電図検査は特に不整脈や急性心筋梗塞などの診断に重要です。確認する病気で不整脈、狭心症、急性心筋梗塞、心筋症、心肥大などがあります。 |
心電図室で検査を実施する場合は患者さん又は職員が指示箋(控)を持参してください。ポータブルで実施する際は指示箋(控)をベットサイドに準備しておいてください。検査する際は洋服を首の位置までまくるか上半身裸になり、両手首と両足かかとの肌を露出しください。心臓周辺に6個の電極と両手首と両足に4個電極を接着させます。 指示箋(控)を持参すれば、電話連絡は必要ありません。 |
ホルター心電図 | 24時間 | ○ | ホルター心電図についてのお願い | 一回の心電図と違って、ホルター心電図は長時間にわたって日常生活の心電図が記録できるので、不整脈や狭心症の発作時の心電図を捉えることができ、診断に役立ちます。 | 約24時間後の翌日まで器具をつけるのでその間は入浴、シャワーはできません。その前後に入浴できるように開始時間を考えてください。器具を体につけるのに約15分かかります。装着中は「患者行動記録ノート」に、行動を症状を記録して下さい。 結果が出るのに通常約1週間かかります。以前にこの検査を受けて電極を貼った部分の皮膚がかぶれた方はお申し出ください。 |
ABI& CAVI |
10分 | × | 特にない | 動脈硬化の診断や高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病の管理などに役立ちます。 1.ABI検査 足の動脈の詰まり(下肢動脈の狭窄・梗塞)を表す。足首と上腕の血圧を測定し、その比率(足首収縮期血圧÷上腕収縮期血圧)を明らかにすることで大動脈や手足の動脈などの比較的太い動脈の狭窄や閉塞の有無を推定できます。その値が0.9未満であると詰まっている可能性が高く、その値が低いほど重症になります。 2.CAVI(心臓から足首までの動脈の硬さ) 動脈は血液を全身に送るポンプの役目を果たしていますが、ポンプの内側の圧力(血圧)が変化したときのふくらみ具合をみることによって、ポンプのしなやかさ、つまり動脈のかたさがわかるというものです。動脈硬化症が進んでいるほど、「CAVI」の値は高くなり、9.0を超えると約半数が脳動脈か心臓の動脈である冠動脈に動脈硬化症を発症しているという研究結果もあります。 3.血管年齢 同じ性別、同年齢の健康な方の「CAVI」平均値と比べることで、「血管年齢」がわかります。「CAVI」が9.0未満であっても「血管年齢」の高い方は動脈硬化症の進行が早いと考えられます。 |
![]() この検査は、患者の四肢血圧が正確に測定できないと結果がでないので、測定時間約10分間動かないでいられる患者さんが対象です。 自然に手足がふるえたり、じっとしていられない患者さんは測定不可能です。 また 心房細動などの不整脈がある患者さんでは、測定結果が不正確になる場合があります。 |
呼吸機能検査 | 15分 | × | 特にない | 結果は、年齢や性別、身長や体重などによって決められた「予測肺活量」によって判定されます。肺機能を見る重要な指標で、予測肺活量の80%以上が基準値です。「拘束性換気障害」があると低値になります。また、「努力性肺活量(FVC)」は、息を深く吸い込んでからできるだけ早く一気に吐ききり、吐き出した息の量を測定します。健康な人では肺活量と努力性肺活量はあまり変わりませんが、「閉塞性換気障害」があると、努力性肺活量のほうが小さくなります。 | タバコの煙に含まれる有害物質によって、空気の通り道である気管支が炎症を起こして狭くなったり酸素を取り込む肺胞が壊されたりして、吸った空気から酸素が取り込みにくく二酸化炭素が出て行きづらい状態になります。これがCOPDです。年齢とともに息切れや疲れ、だるさなどの症状となって現れ、ひどくなると、息苦しく人工呼吸器がないと生活できなくなります。男性では死因ワースト8位に入り、年間男女合わせて1万5,000人近くがこの病気のために亡くなっています(厚生労働省「人口動態統計」)。 |
眼底カメラ | 15分 | × | 特にない | 高血圧や動脈硬化による血管の変化や糖尿病の合併症である網膜症などの血管の異常を直接観察できる唯一の部位です。 | 暗室で撮影します。眼底カメラの台にあごをのせ、目を大きく開いて撮影します。一定時間目を大きく開くことのできる理解力がある患者が対象です。 コンタクトレンズをご使用の方は、検査前にはずしてください。 |